台湾版ZenFone3(ZE520KL)4GB/64GB でドスドス(DSDS)レビュー
2016-09-26
2016年9月28日にASUSの発表会があります。
そこでZenFone3 が発表されるであろうと大きな注目と期待が寄せられていますね。
ここ4年くらいでしょうか、ほぼ事前リーク通りのAppleの発表会に全くワクワクしなくなった僕ですが、今回のASUSの発表会はとっても楽しみに待っていました。
・・・しかし、、、あまりに楽しみにし過ぎていて、、、思いっきり先走ってしまいました。
そう、買ってしまったのです。
台湾版のZenFone3を。しかも5.2インチのメモリ4GB、ROM64GBモデルを。
じゃーん♪
買った最大の理由はDSDSです。僕はドスドスと呼んでます。
DSDSとは、Dual SIM/Dual Standby のこと。2枚のSIMを挿しておいて同時に待ち受けが出来ますよ。
更にZenFone3 は高機能で低価格。
iPhoneを買うお金でZenFoneが3台買えてしまうかも知れないその低価格(凄
さて1週間ほど使い倒したのでどんな感じか書いていきたいと思います。
XperiaZ3Cという神機から全て?を捨ててZenFone3になったワケ
以前はdocomo版のXperiaZ3Compactを使っていました。
Android 6.0になったことで、ますます神機となったモデルですね。デザインも新しいXperiaより好きです。
しかし、この神機を捨て
おサイフも防水もワンセグもSDカードもコンパクトさも捨てて何故ZenFone3にいったのか?
それは全てドスドス(DSDS)したかったからです。(詳しくは後述します。)
ASUSの発表会も控えている時期でしたから本当ならおとなしく日本版の発売を待てば良いのに、
先走って買ってしまった理由はいくつかあります。
1)発表会は9/28だけど発売がいつになるか分からない。
月をまたいでしまうとまたdocomoにお布施しないといけないから。
2)日本版でドスドスできないかも知れない。仕様変更もありうる?
日本版でまさかのおサイフ対応や防水対応も・・・いや無いな、、、絶対ない自信がある。
それよりもドスドスできない可能性の方が問題だ。
3)日本のガン、3キャリアの圧力がかからないとも限らない。
例えば、何故か高額になってたり通信方式に規制がかかったり?
だいたいXperiaのSIMフリーをもっと日本でも出せば良いんだよ、謎の圧力やめて欲しいマジで。
早く脱3キャリアしたい。
正直、日本版ZenFoneが高価だと買う意味ないです。いや、「日本で買う意味がない」ですね。
4)5.5インチは大きすぎる。5.2インチの日本発売されるか不明。
5.2インチ版はメモリ3GBと4GBがありますが、長く使うことを考えたら絶対に4GBモデルが良いのですが、日本版が発売されるかまったくもって現時点では不明。
理由はこんな感じです。
サイズも5.5ではなく5.2インチが欲しかったのと、メモリ4GBモデルが欲しかったので
ちょうどうまく台湾版を購入できたのでラッキーでした。
文字は認識しやすいけど何故か見づらい?
さてZenFone3を使ってて、なんだか文字が見づらいなぁと感じました。
普通の字と太字との区別がハッキリしない感じがします。
画面が黄色く感じるので「色温度」をブルー寄りにしました。
白い色が白っぽく見えるブルー寄りの方が好みです。夜など暗いときは「ブルーライトフィルター」機能があるのでこれ使ったら目にも優しい感じで問題ないです。
さてXperiaZ3Cと比較してみます。比較のためにXperiaZ3Compactを「ダイナミックモード」にします。
輝度をどちらも最大にして~どーん
Xperiaの液晶キレイだなぁやっぱり。黒がしまっている、しっかり沈んでますよね。発色もキレイです。
ZenFoneはブルー寄りにしてるけどちょっと黄色いです。
ASUSのタブレットも使ったことあるけど、やっぱりこんな感じです。
もう一枚
ZenFoneの方が白くボヤッとしている印象です。
ただ、凄く明るいです。輝度最大だとかなり明るい印象。
Xperiaの方を高画質モードOFFにし、ZenFoneをバランスモードにしてみます。
写真比較。
ZenFoneの方は空が黄色い感じしますね。
やっぱりXperiaキレイだなぁーーー。黒の絞まりが違う。
画面モードを変えたのでさっきの女の子の写真でもう一度比較してみます。
ZenFoneの方が凄くまぶしくなりました。明るいのが好きな人はいいかもだけど、写真や動画を見るならXperiaの圧勝ですなこれは。映像関係はあらためてソニーのトリルミナスディスプレイはいいなと思いました。
今回の比較、画面の大きさも画面の解像度も違うのでその印象の違いもあるかも知れません。
本当は、同じ5.2インチ・フルHDのXperiaZ3 と比べてあげたかったです。Xperiaの圧勝でしょうけど。
余談:dpi と ppi
画面の解像度とドットピッチ、精細度を見てみましょう。
XperiaZ3Compact
画面の大きさ:約4.6インチ
解像度:HD(1280×720)
ドットピッチ:約0.08dpi
精細度:320ppi
簡単に言いますと
ドットが1280×720個並んでて、1個の大きさが0.08ということですね。
では、ZenFone3 5.2インチは
画面の大きさ:5.2インチ
解像度:フルHD(1920×1080)
ドットピッチ:0.06dpi
精細度:424ppi
と、かなり高精細です。
グラビア印刷が400ppiと言われていますから、それを超える高精細ですね。
でもまぁ、XperiaZは2013年の初期モデルから5インチ・フルHDでしたから今更驚くこともありません。
docomoの2トップ戦略によって家庭用スマホから撤退したPanasonicはその頃4.7インチ・フルHD機種もありましたし。
さらにXperiaのフルスペックモデルはスマホサイズで4K解像度モデルもあります(必要かどうかは別にして)。
参考として比べるとiPhone6系は
4.7インチ
750×1334
約0.078dpi
326ppi
です。Z3Cとほぼほぼ同じですね。
ちなみにAppleの言う「Retina Display」とはただの高精細なディスプレイの総称であって何か特別なディスプレイでもないもよう。
Retina と言われる商品が出た2010年、もっと高精細なディスプレイは他にもいろいろありましたし特別なことでもないと思うのですがあえてそれを「Retina」と名付けて「Appleすげー」というブランディングにしていくあたりは流石はジョブズ。
僕は横目で「もっと高精細で色彩のキレイなモニターあるのになぁ~」って思って見てたのは内緒です。
画面サイズと解像度とバッテリーのバランス
XperiaUL、XperiaZ3 も使ったことがありますが、5インチクラスとはいえ所詮スマホの小さい画面ですから
フルHDの高精細は不要だなぁと思っていました。
解像度が上がり画面サイズが大きくなるほどバッテリー消費が激しくなります。CPU負荷もかかるし電池も減る、と。
だから、スマホはHD(1280×720)がバッテリーとのバランスを考えて最適解だと思っていました。
でもAndroid6.0になってから本当に電池持ちが良いので、これだけ持つならそりゃフルHDの方がいいよ!と。
そろそろ話を戻しますと・・・
高品質なXperiaなら画面がキレイだからHD画質でも良いさ。
でも、黄ばんで発色の悪い低質モニターなら解像度を上げてのチカラワザでいいじゃないっ!!!て思うわけ。
黄ばんでて赤の発色も弱く、全体的に白っぽい、でもいいじゃないっフルHDなんだから!文字の視認性は高いよ!!!
だいたいAndroidOSなんて高スペック・もりもりメモリでぶん回すもんでしょ。
電池持ち良いなら高精細でチカラワザ。
そうだ、それでいい。
モニター外のボタンによるメリット
Android端末は、画面内にホームボタンがあるモデルと、画面外にあるモデルがあります。
端末に物理ボタンがあるものは画面内にホームボタンが無かったりしますよね。一長一短でどちらもメリット・デメリットがあります。
ZenFone3は、画面外にホームがあるタイプ。iPhoneのような物理ボタンではなくタッチで動作します。
さてさて、この画面内にあるかないかで画面表示域が結構違うんですよ。
こちらはXperiaZ3Compactの画面です。
検索結果2つ目の概要の3行目まで表示されています。
同じ画面をZenFone3 で見ると
検索結果の3つ目のタイトルまで見えています。
画面内に「ホーム」ボタンが無い分、見える範囲が広いのです。
ニュース系のウェブページを見るときなどは結構便利ですよ。
まるでiPhoneのような?でべそカメラ
外観は遠目でみるとまるでiPhoneなんですが、よく見ると高級感はZenFone3の方が勝っていると感じます。
背面はZENシリーズ特有の同心円状のヘアライン加工です。
でもこれアルミではなく、ガラスの下部に同心円状の模様の入ったシートを入れてるんだそうです。
こういうところで軽量化の工夫がされています。
デザイン性との両立は良いと思います。道具は軽い方が良いですから。
自慢のヘアライン加工風もホワイト端末だとよーく見ないと分からないですね。
カメラ部分はまるでiPhone6系のように出っ張っています。
iPhoneの場合「乳首カメラ」「でべそカメラ」とか揶揄されていますからZenFoneもどうなんだと思っていましたけど、まぁ実機を見ると悪くないですね。
レンズ枠が四角いし、レーザーとライトと指紋認証センサーがバランス良くセンター配置されていると思います。
カメラの外側もキレイにガードされています。自己主張しない金色が良い感じです。
でもやっぱり、でべそカメラはテーブルに置くときなどにモロ辺りするのでダメです。機能美ではありません。
本体両面ガラスで滑りやすいし、カメラの出っ張りも気になるのでソフトケースを付けることに。
カメラレンズの四角枠がキレイに保護されました。
ひとまずこれでいいでしょ。
Amazonで600円くらいでした。
まだケースなどのアクセサリー類は種類が少ないですから
今後もっと良いケースやアルミバンパーが出たら変えるつもり。
あと使ってみて気付いたのですが指紋認証の反応速度が速くて快適です。
でも背面にありますからね、端末を片手にカメラをサワサワしていることも多いのです。
カメラの枠と指紋認証センサーの四角枠とを間違えてサワサワ・・・あれ?・・・サワサワ・・・(だから違うって)・・・あゴメン、みたいな流れ。
そのうち慣れるんでしょうけど。
どっちにしようか悩んだスマホが・・・ある!
購入時、どっちにしようか悩みました。
iPhone7じゃありませんよ。
MOTOROLA Moto G4 Plus です。
Moto G4 もドスドスできるんです。
OSのアップデート保証の付いているほぼNexusであるMoto G4 でも良かったんですが
なんかデザインがしっくりこなくて・・・
ホームボタンに見える四角い指紋認証が前面にあってその横にマイクの穴とか、なんかもうね。せめてマイクの穴は隠して欲しい。
利便性重視で割り切っても良いのかも知れませんが、、、やっぱりいつも手にする物ですから。
それに Moto G4 のWi-Fiが ac 対応してないんです。
ZenFone3 の方が高スペックだし、もちろんWi-Fi もac 使えるしASUSだし、と。
さて、キャリアの養分様はもう終わり。DSDSしましょう
僕がドスドス(DSDS)言っている理由は、デュアルSIM/デュアル待ち受け のメリットが大きいからです。
具体的には、「会社用回線」と「個人用回線」とがありますので、DSDSなら端末を2つ持ち歩く必要がなくなるから。
更にその1つを「通話のみ」SIMにすることで大きく費用が下がります。
人によっては
・通話のみSIM
・データのみSIM
とすることでガクンと料金低下しますよね。
例えば、通話のみSIMは2,000円以下。格安SIMのデータプランなら1,000円以下で3GBとか使えます。2つ足してもヤスーーー!ですね。
僕の場合
・通話+データSIM(格安SIM使用)
・通話のみSIM(docomoカケホ、spモードなどのデータ通信は一切なし)
としたかった。
docomoには月額2,700円だけ払ってカケホーダイ。プラス、IIJとかmineoとかの通話付SIM使ったら、うん、安い。2つでも安い。
もう談合3兄弟キャリアの養分様は辞めましょう。ドスドスで辞めれます。
ドスドスしてみた
「通話2回線あるならどっちかをカケホにしておいてそこから通話転送すればええんちゃう?」
はい、そうです。2回線の受電は可能です。
でもこの方法だと、どっちのSIMに電話がかかってきたか分からないんですよ。SMSが届かなくなる問題もあります。
で、結局2端末を持ち歩くことに。
そうすると2回線分の費用がかかります。
2端末ともスマホだとしたらもうそれは立派な養分様です。
やっぱりドスドスしかありません。
では実際にドスドスする前にZenFone3 のハードウェア情報を見てみましょう。
RAM4GB です。ROM64GBのモデルです。
この内容で4万円以下ですからね。流石我らのASUS。
ちなみに、同じ5.2インチの3GB/32GBモデルなら3万円くらいだと思います。新品でも3万円切るかも。iPhoneの3分の1の値段ですね。
DSDSモデルですから「設定」に「デュアルSIMカード設定」があります。
SIM1/SIM2 とそれぞれ認識していますよね。
・電話をかけるときの優先SIM
・データ通信はどちらのSIMを使うか
などの設定が出来ます。
画面上部のステータスバーを見ると
「4G SIM1 アンテナピクト」「SIM2 アンテナピクト」と2つのアンテナが立っているのが分かると思います。
2回線、同時に待ち受けしています。
着信音もSIMごとに設定できます。
電話をかけるときは画面下部の「SIM1/SIM2」ボタンからどちらのSIMを使うか選択できます。
着信履歴のところを見るとSIM2への受電と分かりますよね。
SIM1がグリーン、SIM2がブルー表示されるのでカラーでもどちらのSIMか認識しやすいです。
受電時は、同様にSIM1(グリーン)またはSIM2(ブルー)のマークが表示されますからどちらのSIMへの受電か分かります。
SNS(ショートメッセ)のときは
右下の「2」マークをタップすると、すぐ上に選択ボタンが出て「SIM1」「SIM2」の切り替えが出来ます。
ここから、どちらのSIMでメッセを送るか選択できます。
先ほどの「設定」からメッセ時の優先SIMを決めておくと便利ですね。
ということで、無事にドスドスできました。
持ち歩く端末が1つになったメリットは大きいです。docomoの料金プランも通話のみにしたことで料金も下がりました。
その代償は
×おサイフ
×防水
×ワンセグ
×SDカード
×コンパクトさ
×キレイな画面
あ・・・結構あるな。。。
ZenFone3でもワンセグは再生できるみたいなのでこれに関してはXperiaからの変更のデメリットはないと思います。
試してないから再生能力は分かりませんが、音質こだわるならウォークマンには勝てないわけで。
うん、イヤホンジャック無くして更にク○音質にしたことで得られた「耐水」性能のアレよりはイイんじゃないでしょうか。
あ、ちょっと毒吐きましたスミマセン。
さて9月28日のASUS発表会、
「お粗末日本版」または「高額日本版」の発表で台湾モデル万歳!となるのか、
それとも、「あぁ待っときゃ良かったASUSジャパン!」となるのか、
個人的な楽しみとワクワクが詰まっています。
※2016/09/29更新
発表会後のレビューです。